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ゆうじんの部屋 #10

「歩行者の道」-マイナスのデザイン-
津田美知子著
技報堂出版 3000円+税
福井市立図書館・みどり図書館所蔵
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 なぜマイナスのデザインという題名かというと、歩行空間のバリアフリーのために、要らないものを省いていく、そのいらないものは何かという視点から書かれた本であるからである。歩道上の自転車、歩道の真中の街路樹、歩道を走る自転車、さまざまなものが槍玉に上がっている。私もいつも自転車放置防止のためにロープや柵が置いてあるところがあって、そんなスペースがあるなら自転車をうまく置けば少しは置けるのにと思ってしまう。
 この本は、いろいろな問題点が挙がっているが、解決策は地域によって違うので、この本を読んだところで展望が開けるわけではないので、不満は残る。都市内の快適な歩行のために何が問題になっているか。それをまず頭に入れたい人にとっては勉強になる本である。
 駅、中心市街地に自転車を放置してまで来る魅力がなくなれば、放置自転車は減る、店が減れば歩道を占拠した幟も減る、空き地が増えれば駐輪場、駐車場の整備も容易となる。地方都市の中心市街地の多くの過密問題が、こちらの方向で解決していることは悲しいことである。                         

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