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ゆうじんの部屋 #16

「21世紀の都市を考える」-社会的共通資本としての都市-
宇沢弘文・國則守生・内山勝久編
東京大学出版会 3600円+税
みどり図書館所蔵
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都市は何のためにあるのか、都市計画とは何のためにするのか。そうした根本まで立ち返り、日本の都市計画を批判的に見たのがこの書である。上記の編者以外の著者として、伊藤滋、原科幸彦等都市計画の重鎮も含まれているが、過度に自動車に依存した都市形態を批判する考えは我々と共通である。
 この本は路面電車推進を目的に書かれた本ではない。しかし、路面電車推進運動を行う者に対して、ちょっとした路面電車啓蒙書よりはるかに力を与えてくれる良書である。縦割りの役人が自らに責任が降りかからないことだけを考えたらどうなるか。都市は曖昧な空間や深みをなくしてしまう。行政マンである反省を込めて読むことができた。

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