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クリチバの環境まちづくり 040529

NHKのテレビを見ました。その感想です。

 「クリチバ」市は昨年の横浜国立大学の中村先生が講演のなかで紹介されたところ。当初、この番組は「バス交通」のことを中心にやるのかなと思い、いつバスの話がでるのかなと思ったら殆ど出なかった。期待はずれと思いきや、もっと大事な「環境」のことを学ぶいい番組だと思う。

クリチバ市は標高900mの町で160万人。日系人も3.6万人。クルマが少なくバスを使った交通網が発達している。1970年頃から不法のスラム街を都市計画で30年かけて変えた。そのひとつに「石切り場」を「自然公園」風に変え、環境市民大学をつくった。

クリチバの中村さんが公園の担当として課長に抜擢されたのは、若干29歳のとき。花の道約2kmを任期中に歩行者専用稚道路としてクルマを排除する提案をする。商店街の方は、客足が減少するといってクルマの排除には反対。そこで、夜中に花壇を造る計画を立てる。結果、人が多く集まり、商店街が繁盛したという。
都市の中に人間性を取り戻すことこそ、一番大切なことなのではないかと感じた。

公園づくりで楽しい景観をつくる。そして憩いの場を提供する。昔、石きり場だったところに眼をつけ、「バリグイ公園」として再整備をする。沼地も池にして、草は羊を放して食べさせた。公園に向いている場所を見つけ、実に30ヶ所の公園を造ったという。荒れたれた街を緑に変えた。木の下の土はヘドロを使うこととし、苗を植えた。なんと400本。中には20mの大きな木に育つものもあるという。

政策で面白いのは『みどりの交換』。コレがゴミ問題におおきな貢献をする。ゴミだけではない。街づくりにもおおいに約だっている。農業経営に失敗し、農地を捨てて都会に来る。スラム化する。ゴミも発生。まず、ゴミ集め、それも分別。ゴミではないゴミ(再生できるものを言う)を集めた人の利益になる。なぜ? 緑色した大型トラックがくる。町のひとがゴミを持って集める。重さを記した紙をもらい⇒食料と交換する。例えば、5kgのごみ⇒1kgの食料がもらえる。……その食料の調達は過剰生産となったものを濃家から安く買ったものである。4000tのゴミ(再生)が再生できたとのこと。農民を助け、都市を救う。一挙両得とはこのことです。1990年にこの「緑の交換」で国連環境計画賞を受賞した。

世界に発信するために学校を創立。講座を用意、人材を養成、人の意識を変えるには環境教育が必要と力説。生活に追われている子供が多く、スラム化対策が必要。PIAを設立。ここでは給食が無料である。空腹を満たしてから環境教育をする。葉っぱちゃん(きぐるみ)を使って、ゴミをテーマに寸劇を行い、分別することの大切さを教えている。これも中村氏のアイデアである。10年以上も継続している。

身近な環境教育
施設の回りを点検し、竹で花壇や遊び場をつくり、野菜をつくる提案。竹が自生しているので利用を提案。PIA施設管理者と協議し、2日間で250本の竹を切る。そしてインディオを訪ね、竹細工を子供に教えるために講師を依頼伝統工芸の伝承である。3日後には改修工事が始まる。子供の父親がボランティアで活気付く。大工、その他いろんな人が集まり、竹馬の製作。思いついてから2週間、全て竹で作成した。花壇も三角や丸もあり、図形に興味を持ってもらうための方策という。遊び場の関西を祝ってパーティを。みどりあふれる人間中心の町。子供達が公園の花壇の整備をしている。

今の市長は日系3世。しかも、福井県武生市出身ときている。なんとも縁が深いのでしょうか?

八州 太郎

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