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広島支部だより#2  040602

きょう、広島電鉄の中尾正俊・電車カンパニープレジデント(常務取締役、全国路面軌道連絡協議会の専務理事でもある)にお会いしてきました。福井でも県の委員かなにかをされていた(うかつにも私は知らなかった)そうで、福井の事情にお詳しかったです。都市計画やLRTについて、語りだすと止まらない!熱い熱い。最後のほうは次の取材予定の時間がせまりきて気が気じゃなかったです。

そういうわけで、前から疑問に思っていた
こんにちの広島の路面電車の隆盛ぶりはなぜ?
多くの都市で虐げられた路面電車が広島では勝ち残った理由は?
についてお聞きしました。
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     JRの駅前広場と一体で整備された横川電停
まず、被曝3日後から動いていたという実績に代表されるように古くから市民に親しまれ、なじんでいたという歴史があります。そんな広島にも昭和40年代、モータリゼーションの波は押し寄せます。警察は軌道敷内にクルマの乗り入れを許してしまいます。そこから広電幹部職員の県警への日参がはじまります。
警察にもえらい人がいて、広電のすすめにしたがい、ヨーロッパへトラムの視察にいった偉い人がいたそうです。それで、広島へも応用できるトラムの価値を知って、再び軌道敷内の乗り入れを規制し、以後こんにちまで、路面電車には比較的好意的な政策をとってきてくれています。
ほかにも、原爆投下ですべてが焼けたため、現在の道幅が広く、昭和40年代でも、人々が我慢できないほどの渋滞は起こらなかったこと、車両を大型化しても圧迫感がなく、大量輸送できる大型車両を抵抗無く入れられたこと、地下鉄がないこと(工費がめちゃめちゃ高く、財政難の広島県や市にはつくれなかった)なども路面電車に有利に働きました。
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    広島市民と来街者の便利な下駄 グリーンムーバー
グリーンムーバー導入(99年)のきっかけも、バリアフリーよりは大量輸送の必要があったから。お客が多いってこと。うらやましい…
いまの車両はシーメンスですが、当時は「50~100ロッドで買え!」などと大陸的な商売をふっかけてきて、交渉がたいへんだったそうです。まもなく、また新車両が入ります。こんどは国産。
ドイツ製は座席が少ないという不満があるのでそれを改善するそう。
「軌道の事業者間も格差が広がっているから、LRTの価格が安くならないとだめ」と国産の安価な車両の必要性を説いておられました。

では今回はこのへんで。

投稿:谷村(ROBA広島支部長)

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